時はさかのぼって6月13日夕刻、
またひょうである。今度は津軽平野の南部山手をおそった。
弘前、大鰐、平賀など青森を代表するりんご地帯である。
その後の新聞報道によると、5月下旬のひょうと合わせて、
その被害面積は約8,000ヘクタールというではないか、
これは私の記憶によれば、青森りんごの面積約24,000ヘクタールの
30パーセントにもなる数字である。たいへんな数字で大きな痛手である。
おまけにこの日の午前、我が藤崎町の中野目地区に竜巻が発生、
民家、りんご樹をなぎ倒すなど、大きな被害を出している。
上の画像は、8月、野球ボールぐらいに成長したひょう害りんご。
二度ある事は三度ある、これは秋になれば、最後に台風の襲撃で
りんごが落ちてしまうのではないか、と心配した人は多いはずだ。
9月26日、またまた、ひょう!こんどは5月のひょうとほとんど同じ地帯に
私たちのりんごは、葉っぱにひょうの穴は開いていたが、
幸いりんごには被害はほとんどなかった。
雷が鳴ったと思えばひょう、干ばつかと思えばゲリラ豪雨、
たいへんな年になったと思った。
気象データを見れば、気温は7月、9月、10月は平年より高く、
雨も7月、8月多く降り、年間を通して日照時間も平年より長かった。
とくに9月の気温は寒暖の差が大きく、日照時間も長く
この天候が良かったのか、りんごをもいでみれば、色づき、玉のびもよく、
もちろん美味しく、ひょう害を受けたりんごも数多くあるが、
まずまず、よく取れたいい年であった。