りんご試験場

まったくの筆不精、久しぶりの書き込みになった。
暦の上では大雪がすぎているのに今のところ積雪はゼロ、今年も暖冬小雪か。
先日、りんごの仲間と隣の黒石市にあるりんご試験場を視察した。
正門を入ると正面奥に洋風の歴史と伝統を感じさせる、りんご資料館がある。
りんご一作物だけを専門に試験研究する研究機関としては
世界じゅうで唯一ここだけだそうだ。
りんご王国青森にあって、隣の黒石市にあるということで
農業に携わるものとして、一年間実習に入ったこともあり
自慢と誇りに思っていたものだ。
行ってみてびっくり、正門には「りんご研究所」の表札
一連の行政改革で独立行政法人になったそうだ。
それに伴いここのトップの肩書きは場長ではなく理事長に変わった。
一抹の寂しさを感じたが、その一方で
民間のように自由な発想で研究できるという期待感もあった。
その中で、地球温暖化の話や、今年の気候の話、を聞かせてもらった
結論として過去の気象データを見れば
年ごとの猛暑や冷夏、暖冬や豪雪はあるにしても長期的にみれば
温暖化は進んでいるという。
最後に育種の研究員から、今開発中の品種について
その特性を聞きながら試食をさてもたった。
去年問題になった、あおり21、果肉が褐変しないあおり27など
農家が持ち寄った名月、青林など
これらが世の中に出て消費者に受け入れられて
メジャーな品種になるにはこの先何年かかるのか、
今メジャーな品種ふじ、王林、つがる等々
一人前の品種に育つまでに長い間、民間農家の
努力があったのを忘れないでほしい。
研究者や生産者サイドの視点だけでなく、
消費者の視点で、ニーズにあった品種開発が必要であろう。

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