今年のりんご(その一)

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今年のりんご園で作業も大詰め、りんごもぎも残りわずかになった。
とりあえず一年間ご苦労さん.である。
まあ、今年はいろんなことがありました。
一足早い今年の十大ニュースではないが、
台風こそは来なかったものの、いろんなこと、気象現象が起こった年でもあった。
時はさかのぼって、5月26日午前10時30分ごろ
ちょうどりんごがピンポン玉ぐらいに育った頃、
りんご畑の下草を刈り終わって、気持ちよくすっきりした気分で
岩木山のある西の空を見たら、真っ黒な雲がこっちの方に向かっているではないか。
これは何か起こると思ったら、突然、ザーザー!痛いほどの激しい雨
つぎは、ピカッ!ゴロゴロ!バラッバラッ!痛い痛い、たまらず小屋に非難、
パチンコ玉ぐらいの氷の塊が降ってきた。ひょう、である。
先が見えないくらい、地面を飛び跳ねる、強いひょう、
‘地震、雷、火事、ひょう’まさに天変地異を見たような気がした。
こんなひょうを見るのは、生まれてはじめてである。
ひょうが止みしばらくしてから、ピンポン玉ぐらいに育ったりんごを見たらキズだらけ、
全滅だ!となり近所のりんごも同じく全滅、こりゃ大変だ、
りんごはだんだん成長する。次第にキズが大きく見えてくる。
少しでも収量を確保するためにキズの小さいものを残しながらの実すぐり
大変なことが起きたもんだと思いながら、
りんごはだんだん大きくなり色づき始める。
実りの秋を迎え、恐る恐るのりんごもぎ、
ひょうが当たったところが穴になったり、かさぶた状になったり
上の画像がそのひょう害のりんご、名づけて「ひょう太」である。
しかし、思ったよりひょうの跡が残ったりんごは少なかった。
りんご自身が、ひょうが当たって出来た傷を治していたのだ。
このときの‘ひょう’が私たちのりんごの十大ユースの一番だ。

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