ことしのりんご(その2)

時はさかのぼって5月上旬
りんごの開花期の頃である。今年のりんごの花はほんとに多く咲いた。
りんご園がりんごの花で真っ白く見えるほどよく咲いた
これは「ことしはりんごが多く成るぞ!」と思っていた。
そしたら5月10日前後、マメコバチが一生懸命活動して受粉している頃、
遅霜である。せっかく咲いた花が、結実せずに落花してしまう、
前途多難を思わせる、遅霜だった。
収穫近くなるとその遅霜の傷跡がりんごに残っている。
りんごの表面が金色にザラザラしてサビ状になる「サビ果」が多く発生したり、
変形したりんごが多くなったりする。
実際にもいで、箱に入れてみると、変形果はそれほどでもないが、サビ果は多かった。
結果的にりんごの等級は落ちるのである。
今年もいだりんごは約6ヶ月の間、霜、ひょう、雨、風、を受けながら
立派に力強く育った、たくましいりんごたちである。
今年の青森りんごは、ひょうや霜に当たったりんごが多いので
ひょうに当たったりんごを「ひょう太」
霜の害を受けたりんごを「さび太郎」と名づけて売り出している。
これから本格化するりんごのお歳暮の選別荷造りのときは、
ひょう害を見落とさないよう入念にチェックして立派なものを発送したいものです。
今日はりんご畑の後かたづけと野ねずみ対策として、
ねずみの隠れ場所をなくする意味で草刈をします。

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